2月2日 セリオス
マキシバースデーアイテム:キャラスタンプ(セリオスTG/「礼は言っておこう」)

グリムセリオス「む……オリジナル」

セリオス「なんだ君か。 見ての通り、今は読書中だ」

セリオス「いつものように優劣を競おうとするのは、勘弁してくれるとありがたいな」

グリムセリオス「フン……。ならば黙って続けるがいい」

セリオス「おや、本当に勘弁してもらえるとは少々意外だったな」

グリムセリオス「……あまり争うなと我が主から言われている」

セリオス「ほう、それはそれは。なるほど、煩わしくなったら彼女に頼めばいいわけか」

グリムセリオス「貴様ァ……」

セリオス「はは、すまなかった。邪魔をするなと言っておいて、僕から絡んでいては世話が無い」

セリオス「だが、いい機会だ。君に聞きたい」

セリオス「自らを生み出した者を崇めるのは分かるが、エボルグリムの中でも、君は群を抜いている。何か理由があるのか?」

グリムセリオス「……………………。 今日のところは気まぐれだ」

グリムセリオス「まだこの身が形を成すか成さぬかの折、『私』という意思が最初に知覚したのは、瘴気に堕ちた我が主の深い嘆きだった」

グリムセリオス「私は知りたくなかった。その嘆きが如何ばかりであるかを」

グリムセリオス「が、嘆きに身を委ね知れば知るほどその深さに引きずり込まれた」

グリムセリオス「自身の力が及ばなかったことへの悔恨、来る世界の変容への絶望……それらにただただ圧倒された」

グリムセリオス「嘆きの深さは、思いの強さでもあった。私はその強さに魅せられたのだ……」

グリムセリオス「瘴気から解き放たれた今も、あの御方は変わらず世界を強く愛しておられる。ならば私も忠義を尽くすのみだ」

セリオス「ふむ。 知ったがゆえに……か」

セリオス「興味を持ったならどこまでも……。なるほど、君は確かに僕のエボルグリムというわけか」

グリムセリオス「否定はすまい。いささか癪ではあるがな」

セリオス「なかなか興味深い話だった。そろそろ良い時間だ、僕は失礼するとしよう」

グリムセリオス「どこへ行こうというのだ、話は終わっちゃあいないぞ」

セリオス「なに?」

グリムセリオス「これから我が主の素晴らしさを、とくと聞かせてやろうじゃあないか!貴様の言うとおり良い機会だからなあ!」

グリムセリオス「よもや私のオリジナルが、自分の要求だけ通すような不義理はすまいなあぁぁ!?」

セリオス「くっ……!」

グリムセリオス「フハハハハ、覚悟するがいい!終わらぬ夜の始まりだッ!!!!」
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